『クロワッサンの朝市』
🔳 クロワッサンの朝市が生まれたきっかけ
娘が幼稚園を卒業し、小学生になった頃のこと。
同時に、幼稚園へのパンの予約配達も一区切りを迎えました。
「さて、次はどうしようか」
そう考えていたときに、ふと思いついたのが パンの朝市 でした。
名前は迷わず──
『クロワッサンの朝市』。
フランス人も認めるほど美味しいバベットさんのクロワッサン。
これ以上ぴったりの名前はない、と思ったのです。
🔳 月に一度、はじまりの場所探し
開催は月に一度。
場所は、自宅の近く。
企画を考え、チラシを作り、ご近所に配る。
そんなところからのスタートでした。
お散歩コースにもなっている、小さな川沿いの遊歩道。
その脇にある空きスペースを見つけ、思い切って持ち主の方に交渉すると、
ありがたいことに快くOKをいただけました。
🔳 はじめての朝市と、焼きたての記憶
最初の朝市には、私もスコーンを焼いて並べました。
バベットさんのパンはよく売れ、
スコーンも見事に完売。
チラシには、その回ごとに
- 目玉のパン
- おすすめの食べ方
- 楽しみ方
を載せ、開催の2〜3日前にコピーして配りました。
🔳 屋根のある場所へ
ただ、外での朝市はどうしても 天候 が悩みの種になります。
そこで、あるお店に交渉してみることにしました。
そのお店は、自宅を改装し、パスタランチのみを提供している人気店。
美味しくて、ボリュームがあり、しかも庶民的な価格。
予約が取れないほどの評判のお店でした。
私も以前、その場所をお借りして
紅茶教室をしたり、紅茶を淹れに行ったりしていたご縁があります。
交渉の末、快く引き受けてくださり、
屋根付きで雨の心配のいらない朝市 が始まりました。
🔳 朝市の風景
朝市の日は、少し早めに会場へ。
テーブルや椅子を動かして会場を整え、
バベットさんが到着すると、パンを並べ、
ティープリーズの紅茶も並べて、お客さまを待ちます。
並ぶパンは──
パンドミ、イギリスパン、ハードトースト、バゲット、
ベーコンエビ、カンパーニュ、クロワッサン、ペイストリー、
あんぱん、クリームパン、チョココロネ……。
ところ狭しと並ぶ光景は、まさに小さなパンの祝祭でした。
🔳 地域とつながる朝市
あっという間に売り切れ、昼過ぎには閉店。
お客さまの中には、娘の幼稚園時代からのお付き合いの方も多く、
長くご贔屓にしてくださいました。
まだパソコンがうまく使えなかった私は、
ほとんど夫の力を借りてチラシを作り、
チラシ配りは夕暮れどきから。
バベットさんの奥さんと二人、
暗くなるまでポスティングしたものです。
小さなエリアでしたが、
地域と人を巻き込んだ、あたたかくて楽しいイベントでした。
一年ほど続いたでしょうか。
🔳 パンのご褒美と、心に残るぬくもり
帰り際には、ご褒美にパンをいただき、
ホクホクとした気持ちで家路につきました。
今思い返しても、
胸の奥がきゅんとする、
あたたかな懐かしい思い出です。
次回は「バベットさんのお店での営業」についてお話しますね

