さて、先日は始めてバベットに行って『ハードトースト』を買ったお話しでした。
翌朝、早速トーストにしました。案の定、表面はカリっとして中身は弾力があり小麦の味がしっかりと感じられ
ました。厚めに切ってもらったので食べ応え十分です。バターの匂いとパンの香ばしい香りがたまりません。
耳まで十分味わいました。
パンを食べきったころまたバベットに行き、次はハード・トーストの右にあるパンドミを買いました。
パンドミは(Pain de mie)はフランス語で『中身のパン』)。
バベットのパンドミは四角い食パン型。こちらは中身の詰まった正に中身を食べるパン。噛んでしっかり味
わいます。重量感があって味わい豊か。私の一番好きなパンでした。
パンだけでも十分満足感がありました。
ご主人曰く、 『何も足さない、何も引かない』。これがご主人のパンの哲学。
これ以上の言葉はないですね。ハードトースト、パンドミを食べてみて納得しました。
ここでちょっとご夫婦の事をお話ししますね。お二人は当時50代半ばくらいかと。
お店は開店から1年くらいだったと思います。
ご主人については、奥さん曰く、『ピカソを語ったら日本一』と本人が言っていると。(笑)
そのころは絵は描いていなかったと思います。若い時にスペインに留学し、将来を有望視されていたらしいので
すが、帰国後しばらくして絵からは離れてしまったそうです。しかし、絵からは遠ざかっても元来の料理好きが
幸いし、スペインで覚えた味は帰国後も随分と役に立ったようです。
でもなぜパン屋さんに?
竹馬の友にかの日本を代表するホテルのベーカリー長がいてその方について習ったところ、めきめきと
腕を上げ、あっという間にパン屋さんの開業になったということです。
料理好きということも関係していたのかもしれませんね。
今はお店はないのでお伝えできませんが、味覚もセンスもよくて飽きのこないパンなのです。
どこで何が、どう生かされるか、わからないものですね。
そうそう、スパニッシュオムレツを教えてもらったこともあります。スペインでは、バールでタパス(小皿料
理)とワインを愉しんでいたそうです。本人曰く、『なにしろ安くて旨い!』と。
奥様はもと広告代理店に勤務されていたそうです。ショートヘアーでスラっと背が高く、ボーイッシュでした。
明るくてユーモアがあってお姉さんのような存在でした。お二人の会話はポンポンと威勢がよく、どこか肝が据
わったような印象がありました。
何回か通い、顔見知りになるとショウーケース横の3人が座ればいっぱいになるカウンターでエスプレッソを出
されるようになりました。紅茶のメニューはなかったかな?
滞在時間もだんだん長くなりました。長いと2時間はいました。とにかく話題豊富、雑談大好きですから。
では、今日はここまで

