【猫エッセイ④】『小さな赤ちゃんがやって来た』


チャコが我が家の一員となり、すっかり馴染んできた頃のことです。
もともと室内で飼われていたのでしょう。外に出たがる様子もなく(笑)、自分の居場所を見つけて安心して暮らしていました。
そんなある日、小さな赤ちゃんがやって来ました。
我が家に娘が生まれたのです。


◾️ チャコより小さかった赤ちゃん
低体重児だった娘は、最初はチャコよりも小さな体でした。それが日を追うごとに大きくなり、いつの間にかチャコを追い抜き、ハイハイをする頃にはチャコを追いかけ回すようになったのです。
「これはたまらん」とばかりに逃げ回るチャコは、まさに必死の形相。
もう、チャコにとって安息の場所は「娘が寝ている間」だけになりました。


◾️ 「カコ!カコ!」大追跡と災難の日々
周囲の様子を伺いながらソロソロ、キョロキョロ。あたりを見渡し、娘がいないことを確かめてから行動するチャコ。生きた心地がしなかったことでしょう。
娘が歩き出すと、まだ上手く言えない舌足らずな声で「カコ! カコ!」と叫びながら追いかけてくるのですから、チャコにとってはまさに災難です。


◾️ 成長した娘と、チャコの小さなこだわり
やがて娘も大きくなり、父親と一緒にチャコのご飯や猫砂を買いに行くようになりました。カリカリと缶詰を組み合わせながら、チャコが好きそうなものを一生懸命選んでいたようです。
チャコはとても綺麗好きで、私たちが少しでも触ると、すぐに毛づくろいを始めます。しょっちゅう舐めるので、毛玉を吐く(ゲーをする)のも日常茶飯事でした。「ゲー」の気配を感じた瞬間にチャコを抱き上げ、トイレへと走る日々。デザートに猫草をあげると、てきめんに始まります。


◾️ それぞれの個性、そしてこれから
猫にもそれぞれ個性がありますね。
ズボラな猫、神経質な猫、気の強い猫……。
チャコは大人しくて気丈で、そしてちゃっかり者でした。


さてさて、この平和な日々はいつまで続くのでしょうか――。


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